熊野古道中辺路
潮見峠越(下三栖~(のぞき)橋)(14.6km) 
このルートは中世、禊の為に石田(いわた)川(富田川)を渡りながら滝尻方面へ向かったルートに替わり、最短コースとして近世に開かれたものと言われます。「塩見坂」として文献資料に始めて登場するのは室町初期なので室町時代から江戸時代にかけては両方の道が使われていたとも考えられますが、西国三十三所巡りではこの道を田辺方面へ歩いた人が多かったことは容易に想像できます。
このコースは中辺路の一部ですが近世に開かれた事も有り王子社は存在しませんが、石畳や名号碑、それに昔ながらの山道が歩く人を楽しませてくれる事でしょう。
標高20mの下三栖バス停から潮見峠近くの520m付近まで登り、標高90m強の覗橋に降りる高低差500mはちょっとした登山気分も味合わせてくれるコースでも有ります。
 トイレ
設備
起点
よりの
距離
(km)
下三栖バス停 紀伊田辺駅方面からの熊野古道はこの付近で富田川に至るルートと分岐します。
  起点
珠簾(みす)神社 歩き出して40分ほどで道の左にイチョウと鳥居が見え、その奥に大きなクスノキがあるのがこの珠簾神社です。
ここには三栖王子が合祀されています。
右手後方にはこれから登る槙山の山稜の連なりがいやがうえにも目に入ってきます。
 ○ 2.8
三栖の伝馬所跡 珠簾神社から暫らく歩くと、道路の右側、見過ごしてしまいそうなところに伝馬所跡の碑が建てられています。
伝馬所は江戸時代に整備されたもので、熊野古道沿いには他に近露、野中など数箇所の伝馬所跡が有ります。
  3.0
長尾坂への分岐 バス路線である県道から長尾坂への分岐点です。道路の右にブルーの道標が設置されていますので、気を付けていれば見落とす事はありません。   3.9
庚申塔と名号碑 ルートの右手、大きな古木の根元に、青面金剛と三猿が彫られた庚申塔とその左の大岩の上には名号碑が建てられています。   4.0
長尾坂 舗装された狭い農道から石畳の長尾坂が分岐します。   4.1
 一里塚跡  古道の途中にある、和歌山市吹上から21里にあたる一里塚跡です。
  4.7
公衆トイレ 古道が県道に合流し、暫らく歩くと集会所らしき建物が有り、そこに併設されています。
フェンスに「熊野道長尾坂 公衆便所」の看板を取り付けてくれています。
 ○ 5.1
舗装路 公衆便所下から水呑峠先までは集落の中や果樹園の間の舗装路を歩く事になります。
道路巾は狭いので地元の方の農作業などの邪魔になら無いように、歩行には気をつけたいものです。
 
ひるね茶屋 開いていればラッキー。
開いていなくても、庭からの眺望はスバラシー!
名前の通り、天気の良い日は庭で昼寝をしたくなります。
開いていればトイレも借りられます。
 △ 7.1
捻木(ねじき) 「安珍清姫」伝説が残る杉の巨木です。
名の通り枝が捻じれているように見えませんか?
根元には、役の小角の新しい像と、同じく役の小角らしい欠損した像が2体、計3体祀られています。
又、道を隔てて水道の蛇口が有りますが、濁った水が出ますので飲用しないほうが安全かと思います。
  8.5
舗装路から分岐 石畳の道は捻木の先で舗装路と合流し、更に歩くと分岐し、再び古道になります。入口には廃材を横にして通れないようにしていますが、これは車の進入を防いでいるものと思われます。
万一、分岐を見逃しても、この先すぐにゲートが有りますので慌てる事は無いでしょう。
 
8.8
古道 人工林の中を緩やかな登りの古道が潮見峠まで続きます。  
寒葵(かんあおい) 冬季に柿のへたのような茶色の地味な花を地べたにつけ、冬にも枯れない事からこの名がついたそうです。
手袋をした手で持った、棒の先の丸く見えるのが花です。
マニアックな収集家もいることで知られます。
 
潮見峠 近年、土地の所有者が人工林を伐採して見晴らしがよくなりました。
南西方面には白浜から田辺湾、東には本宮方面の「熊野三千六百峰」が折り重なって見えます。
お弁当を広げるには絶好の場所でも有ります。
  10.6
舗装路からの分岐 熊野古道は潮見峠からは舗装された下り坂になります。九十九折れの県道(市道?)を下っていくと、途中2箇所、古道が分岐し山中に入るところが有りますが、気を付けてみていると、写真のような古い道標が道の脇に取り付けられています。
古道の入口は雑草が茂っていても、人工林の中に入れば生えこみも無く容易に進むことが出来ますが、2箇所目の古道は入口が生えこんでいると、出口まで同じ状態が続きます。
 
十九川(つづらがわ)集落 古道を2箇所通り、舗装路に合流し、KDDIの携帯アンテナを過ぎて下ると、十九川集落の中を進みます。  
(のぞき)集落 目の前が開けたところに見えるのが覗の集落です。
富田川の支流の鍛冶屋川に掛かる覗橋が俯瞰できます。
 
覗橋 橋のたもとには一里塚跡の碑と、「当国一乱ノ遺跡」の碑が立てられています。
ここから鍛冶屋川バス停までは川のそばを下り、5分の距離です。
  14.6
 

           ▲このページの先頭へ